真剣の拵えに使う柄頭、縁、目貫といった金具類も鍔と同様に、やはり時代物を使いたいもの。当たり前のことながら、鍔も含めて同系統の図柄や色のもので揃えるようにするといった、統一感に重きを置くことを前提にするのは言うまでもありません。
そしてできれば、その統一感に意味合いが持たせられるくらいのこだわりを持って選びたいものですね。何かを象徴するような意味合いでも良いですし、金具類に表現されているものを組合わせることで、ひとつの物語になるような意味合いの持たせ方も良いと思います。
たとえば、柳生新陰流の五世で”尾張の麒麟児”と謳われた柳生厳包(連也斎)の現存する差料”籠ツルベ”には、「かごつるべ」と容彫りされた逆目貫が備えられていますが、これは”水も溜まらぬ籠釣瓶”を意味していて、柳生新陰流の極意を含ませたものと言われています。
もちろんこれは端的な例で、さすがにここまでの意味合いを持たせるのは難しくて、なかなかできることではありませんが、自身が居合を学ぶにあたって目指すことや、居合を通じて表現したいことなどの意味合いを、さりげなく持たせることができると素晴らしいですね。
ただ実際に選ぶ際は、鍔と同様に、居合の師匠や収集家の方など、見識のある人に付いて行ってもらうようにしましょう。柄頭と縁はセットで売っていることが多いので、それほど迷うことはないと思いますが、目貫とどう合わせるかなど、適切なアドバイスをしてもらえると思います。
