居合刀(模擬刀)の選び方7 − 下緒

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居合刀を振るということには直接は関係ないものの、見栄えや技によってはその動作上で重要になってくるのが下緒。特に全剣連での試合や昇段審査、演武といった場では、下緒の袴帯への結束が必須とされていますので、なくてはならないものですね。

下緒もその素材や色、柄、太さ(幅・厚み)、長さなどが様々で、基本的には好みで選ぶことになりますが、学ぶ居合の流派によっても、ある程度の決まり事が存在する場合があるので、師事する先生に尋ねてみるのが良いでしょう。

下緒の素材について言えば、大別すると綿か絹ということになりますが、先ほど“技によってはその動作上で重要になってくる”と述べたのは、実はこの素材に左右される部分が大きく、使い始めから比較的柔らかい綿の方が技の動作でのもたつきを生じにくいという点で、初心者には扱いやすいと言えるからです。

ただし、技の上でのもたつきを生じにくい反面、礼法などの所作においては素早くきれいには捌きにくいということがありますので、適切に表現するなら、「技に重きを置くのであれば綿、礼法に重きを置くのであれば絹」ということになるかもしれません。

最終的な判断は実際に使ってみてからでないと分からない部分もありますが、その時点でもし自身の想定と違った下緒を選んでしまったことに気が付いたとしても、居合刀の拵の中で唯一自分で簡単に交換ができる部分でもあり、それほど値が張るものでもないので、いろいろと交換して使ってみるのも勉強になると思います。

居合刀(模擬刀)の選び方6 − 鞘

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居合刀を納める鞘もまた、様々なデザインのものがあります。”蝋鞘”といって無地で艶のあるものが最も一般的なものになりますが、艶があるだけに、表面に傷が付くと目立つのが難点で、一度傷が付くと、非常にくたびれた表情になってしまうということがあります。

また、無地で艶があることからも分かるように表面が面一なので、稽古の際に汗が染み込んだ帯にくっついてしまい、抜き差しがしにくくなるといったこともあって、鞘の大きな動作を伴う技(制定居合で言えば、八本目の柄当)に影響が出やすいということも、短所としてあげられます。

ですから、鞘選びにおいて実用面を重視するのであれば、”石目”を選ぶことをおススメしたいですね。石目は、その名の通り表面が細かい凹凸によって構成されているため、蝋鞘のように艶やかな表情は持っていませんが、少しくらいの傷が付いてもその凹凸に紛れて目立ちませんし、帯に接する部分の面積が小さいため、汗が染み込んだ帯からでも抜き差しがしにくいということもありません。

もちろん、人によって好みがありますからこの限りではありませんが、あまり派手な造作の鞘を最初から選ぶことだけは避けるべきです。居合道界では(居合道だけではなく古武道全般的な話でもありますが)派手で目立つ鞘は、ある程度の腕前を持っていて、その腕前が他にも認められている人のみに許されるような傾向が暗黙の内にあり、初心者にとって他へ良い印象を与えることにはなりません。

また、鐺(こじり)も好みによって付ける人と付けない人がいますが、付けるのであれば、柄頭や縁と同系統の図柄や色のものを付けるようにしましょう。鐺まで金具に統一感を持たせた拵であれば、拵全体がより引き締まって見えるようになります。
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