居合刀(模擬刀)の選び方5 − 柄頭・縁・目貫

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居合刀の拵で、刀を振ることについての実用上での意味合いはほとんどない(※)ものの、装飾的な意味合いとしては比較的大きいのが、柄頭や縁、目貫といった小金具。

実用面で特筆すべきことがないので、これらの金具を選ぶのは”好み”になるわけですが、注意したいのは、鍔も含めて同系統の図柄や色のもので揃えるといった、統一感を持たせるようにすること。

細かいようですが、この部分の統一感がないと、試合や昇段審査、演舞の会場で、居合刀を帯びていざ進み出たときに、周囲からも審査員からも、その居合刀の所有者のセンスを疑われてしまうことになりかねないので、きっちりと統一しておくに越したことはありません。

例えば、目貫に唐獅子のものを使いたいのであれば、柄頭も縁も、そして鍔も唐獅子をモチーフにしたものを使うことで、統一感を出すことができます。そして特に、柄頭と縁は同じ素材のものを使うことも大切で、柄頭に銀のものを選ぶなら縁も銀のものを選ぶというようにします。

模擬刀の場合は柄頭と縁はセット品で用意されていることが多く、これらの選択は比較的簡単ですから、予算の範囲で今述べた統一感に注意しながら、自分の好みの組み合わせにしてみてください。

※実用上の意味合いがある場合の例として、新陰流においては、目貫を通常の位置とは逆の「逆目貫」と言われる状態に配置する拵にすることから、柄を握った際にいわゆる”たなごころ(掌)”に目貫が収まり、よりフィット感が増すことがあげられます

居合刀(模擬刀)の選び方4 − 鍔

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居合刀を拵える際には様々な金具が必要になりますが、その金具類の中で、装飾面でも、実用面でも一番重要になるのが鍔です。刀が鞘に納まった状態でも、抜き身の状態でも、常に見える部分になりますし、この鍔の重量によって居合刀のバランスが変わってきます。

鍔の形には大きく分けて、丸鍔、角鍔があり、それぞれに通常の鍔と透かし鍔があります。本来、真剣用に造られた鍔というのは、材質も鉄(錬鉄)や赤銅(しゃくどう:銅と金の合金)など様々にありますが、模造刀に付けるのであれば、居合刀を注文する際にセットで用意されている鍔(ほとんどが鋳造の鉄製)の中から、基本的には好みで選ぶのが良いでしょう。

理由は、最初から模造刀に合うように造られていますので、どれを選んでも、比較的居合刀のバランスに影響しにくいからです。ただ、そうはいっても、ある程度は考慮しなければなりませんので、重めの刀身であれば、それに見合った重量のある厚めの鍔を、そして軽めの刀身であれば、手元に重心が来過ぎないように軽めの薄い鍔を選ぶようにする必要はあります。

そしてもうひとつ、刀身の長さに相応しい大きさのものを選ぶということにも注意してください。短めの刀身にあまり大きい鍔を付けると不恰好になりますし、逆に長めの刀身に小さい鍔を付けると貧相に見えてしまうからです。

それと蛇足かもしれませんが、特に居合の初心者の場合は、角鍔か、もしくはそれに近い形の鍔を選んだ方が、居合刀を床に置いた際の収まりが良く礼法の際に有利ということがありますので、このことも鍔選びのひとつの目安として覚えておくと良いと思います。
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