居合刀(模擬刀)の選び方3 − 柄巻き

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居合刀を拵える上で、実用上最も重要になるのは”柄”であると私は思っています。なぜなら、居合刀を実際に使うことを考えればすぐにお分かりになると思いますが、しっかりとした見地に基づいてここがつくられていないと、操作に重大な支障をきたすからです。

練習中、ましてや試合、昇段審査、演武などの場において、振っている居合刀が手を離れてしまうようなことは、万一にもあってはならないことですから、先ず滑りにくさを第一に優先しなければなりませんよね。

またどんな技を行うにしても、握る手にしっくりとくる柄巻きであれば、居合を始めたばかりの初心者でも、比較的思うように居合刀を振りやすいはずです。振りにくい居合刀では技を正確に行おうと思っていても、居合刀自体が原因でなかなか思うように振れなくては、それだけで損をしているといわざるを得ません。

では、居合刀に向く柄とはどんな柄巻きがしてあるものが良いのかというと、これは断然”諸捻り(もろひねり)”になります。柄巻きの種類には諸捻り、片捻り、つまみ、平巻きなど色々ありますが、巻き紐の交差する部分が一番高くなるのが諸捻りで、柄を握ったときは、その交差する部分の間に指をそえる形になりますから、最も指が引っかかりやすい巻き方であるというのがその理由です。

刀屋さんに出かけられたら、この諸捻りの柄と他の巻き方をした柄を握り比べて、できれば振ってみてください。その違いが明確にお分かりになると思います。

そして、巻き紐は”正絹”をおススメします。これは糸自体の強度が高いことと、正絹独特の光沢が美しく、かなりの期間使ってもその美しさが損なわれにくいといったことが主な理由になります。古くからある真剣の拵(打刀拵)でも、大半の刀がやはり巻き紐に正絹を使っていることからも、その信頼性が伺えますしね。

反対に”牛革”、特に表革を巻き紐に選択することだけは避けてください。握った手に汗をかくと滑りやすくなるため良くありませんし、それだけ危険度も増します。昔の兵法書にも、汗ではないんですが、「革の柄巻きは、斬った敵の返り血を浴びた際に、滑るようになるため良くない。」と書いてあるものがあるそうです(^^;。

居合刀(模擬刀)の選び方2 − 刀身の姿(重ね・身幅・反り・樋など)

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居合刀でも模擬刀の刀身は合金製で、基本的には真剣のように一口一口造られるわけではありません。製造元によって若干の差はありますが大量生産が大半ですから、当然のことながら重ね、身幅、反りといった刀身全体の姿というものは決まってきます。

現状で一般に出回っている模擬刀は新々刀期の刀を模したものが多くて、刀身全体に亘って身幅に大きな差異がなく反りが浅い姿になっていますが、居合を始める前から刀に薀蓄のある方ですと、その方のこだわりによっては身幅がハバキ近くと切っ先近くで大きく異なる反りの深い刀、いわゆる古刀(太刀)のような姿の刀を求めたくなったりするんですね。

そうなると、これはもう特注にせざるをえません。ところが実際に注文するとなるととたんに金額が跳ね上がってしまいますし、お金の話は関係なしにするとしても、最初から真剣の古刀を扱えるものでもありません。師事する先生もお許しにならないはずです。

ですから、他と少しでも違う刀身の模擬刀を持ちたいというのであれば、樋を真剣と同じ樋にすることをおススメします。ほとんどの模擬刀には最初から樋が入っていますが、この樋が実は模擬刀専用の両端掻き流しになっているので、これを真剣と同じ正当な掻き流しにしてもらいましょう。

刀屋さんによっては対応していない場合があるかもしれませんが、多くの刀屋さんではオプションとして引き受けてくれるはずです。こだわりをお持ちの方は、刀を注文する際に是非聞いてみてください。
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