居合刀(真剣)の選び方6 − 鞘

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真剣の鞘に関しては、その造りに関して、拵の他のどの部分にも増してこだわりを持ちたいもの。なぜかと言えば、当然のことながら、真剣には”切れ味の鋭い刃”が実際に付いていて、鞘はその刃のついた刀身を納めておくものだからです。

鞘材としては硬さが中庸で刀身を傷めることなく、強度も適度にあって加工のしやすい”朴の木”が使用されるのが古くから一般的になっていて、新たに鞘を作る場合も、ほとんどこの”朴の木”を使うことになりますが、塗装は絶対的に本漆を用いるべきです。

真剣用の鞘には本漆を使った塗装をするのが本来で、それは漆独自の美しさを拵に利用するためでもありますが、実は、鞘の強度を高める効果にすぐれているというのが一番の理由なんですね。模擬刀用の鞘と同じウレタン塗装はこの強度の点で全くおすすめできません。

たまに、割れかけた状態のウレタン塗装の鞘で、模擬刀を使って居合の練習を行っている人を見かけますが、この状態の鞘で、真剣を使って練習することを想像したらゾッとします。鞘が割れていることに気づかずに、抜き打ちする際の刃が一瞬でも鞘手に触れたらどうなるか・・・

確かに、本漆塗りは高価なものになりますし、何度も塗り重ねることによって仕上がりまでの時間もかかります。でも、ウレタン塗装の鞘のように割れることはありません。本漆塗りを選ぶということは拵の風格もさることながら、自分自身を危険から守ることにもなるのです。
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居合刀(真剣)の選び方5 − 柄頭・縁・目貫

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真剣の拵えに使う柄頭、縁、目貫といった金具類も鍔と同様に、やはり時代物を使いたいもの。当たり前のことながら、鍔も含めて同系統の図柄や色のもので揃えるようにするといった、統一感に重きを置くことを前提にするのは言うまでもありません。

そしてできれば、その統一感に意味合いが持たせられるくらいのこだわりを持って選びたいものですね。何かを象徴するような意味合いでも良いですし、金具類に表現されているものを組合わせることで、ひとつの物語になるような意味合いの持たせ方も良いと思います。

たとえば、柳生新陰流の五世で”尾張の麒麟児”と謳われた柳生厳包(連也斎)の現存する差料”籠ツルベ”には、「かごつるべ」と容彫りされた逆目貫が備えられていますが、これは”水も溜まらぬ籠釣瓶”を意味していて、柳生新陰流の極意を含ませたものと言われています。

もちろんこれは端的な例で、さすがにここまでの意味合いを持たせるのは難しくて、なかなかできることではありませんが、自身が居合を学ぶにあたって目指すことや、居合を通じて表現したいことなどの意味合いを、さりげなく持たせることができると素晴らしいですね。

ただ実際に選ぶ際は、鍔と同様に、居合の師匠や収集家の方など、見識のある人に付いて行ってもらうようにしましょう。柄頭と縁はセットで売っていることが多いので、それほど迷うことはないと思いますが、目貫とどう合わせるかなど、適切なアドバイスをしてもらえると思います。
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